久しぶりに音楽を聴いた
正確には毎日何かしらの音楽は聴いているのだが、今日は特に強くそう思った
昔から音楽は好きだ
個人的な感性かもしれないが、昔聴いていた音楽を聴くとその時の情操がふつふつと湧き上がってくる感覚がある
その時の生活を再生することができるような感覚だ
多分、音楽の自我が目覚めたのは中学生の頃だったと思う
中学生の時はとにかくストーリー性のある曲が好きだった
好きな漫画のキャラクターにその音楽に乗って動いてもらっていた(頭の中で)
高校生の時は人と違う音が好きだった
個性的でありたいと常に思っているけど、このときは特に顕著であったと思う
でも今の私を創ってくれた大事な時期だったと思う、本当に
大学生の時は何かと感傷的になっていた
それを反映するように、その時聴いていた音楽にも感情がよく乗っている
ニガミ17才のCDを買った
2枚目のアルバム
リリースされてから随分と経っているが、なんとなく今思い出したので買った
ニガミ17才のヴォーカル、岩下さんの前身バンド
「嘘つきバービー」
が私が高校生の時に出会ったバンドだ
確かSPACE SHOWER TVでバビブベ以外人間のMVを観て度肝を抜かれたのが最初だったと思う
とにかくすごいインパクトだった
曲も声も映像も歌詞も世界観も、何もかも意味が分からなかった
でもそれにすごく惹かれた
かっこいいと思った、意味が分からないものは面白いと思った
意味がわからないものが持っている、余白みたいなものが自分にとってすごく心地よかった
上手に説明はできないけれど、そんな感覚だったと思う
というか、自分で表現できないものを持っている人に対して異常なまでに憧れを抱いているんだと思う(今もそう)
私は真っ直ぐなものを真っ直ぐにしか並べられない
真っ直ぐなものを歪ませることがどうしてもできない
だから、それをできる人を見るととてつもなく魅入ってしまうのだ
だから、久しぶりに嘘つきバービーの曲を聴いた
もちろんニガミの曲も聴いた
ニガミ17才は、地味だったり静かなものをカラフルに描いてしまうパワーがあると思う
カーテンに電飾つけて、ネオンカラーの服着て、ヘンテコなサングラスかけて、部屋を暗くして、変な踊りを踊りたくなるような、そんな気持ちで聴いている
嘘つきバービーは、自分自身を飾り付けてくれるような武器になってくれる
泥臭いけど、生温いけど、目つき悪いけど、一人だけど、寝癖だけど、それもまた最高だと思わせてくれる。最強だと思わせてくれる
どっちもすごい
だから、高校生の私は嘘つきバービー好きになったんだろうな
こんなん聴きながら登下校してたら万能感ぶしゃぶしゃ出るだろうな
てゆうか出てたんだろうな
だからあんまり友達いなかったんだろうな
授業ノートに落書きしかしてなかったんだろうな
てゆうか何の話だ?
※友達いなくて勉強できないのは完全に自業自得
なんかここ最近は現実的にも精神的にも閉塞的なことが多くて、日々を過ごすのに精一杯だったから、こうやって昔の感覚に戻ることができるのはすごく精神衛生的に良い気がした
感情を起こすのって個人的には結構面倒だけど、平らなだけの道もつまらないしね
これが、日々のちょっとでも、ほんの少しでも、何かに作用したら素敵だな、と思ったわけです。
今日は、そんな栄養についてのお話でした