そんな私は、平成ガール

「ふつう」になれない『ふつう』の日記です。

ひとり歩きのはなし

最近、ひとり歩きをよくする

仕事帰り、休みの日、勉強会…………

暇さえあればよくその辺をうろうろしている

 

目的はいろいろだが、主には買い物をしていることが多い

元より買い物が好きな私は、小さいものをちまちま買っては購買欲や収集欲を満たしていた

特に、書店は大好きだ

本も自宅に阿呆ほど積読してあるけど、気になるのがあれば買う

文房具も新しいものが出てると、とりあえず買う

あとは洋服みたり、雑貨みたり、スーパー、家具屋、エトセトラ エトセトラ……………

まぁそんなことはどうでも良い

 

閑話休題

 

先日、仕事終わりに大好きな書店が入っている複合商業施設に行った。そこは、イオンモールのような大きい規模の施設ではないものの、スーパー、書店、薬局、100均、靴屋ユニクロが入っている個人的にはひとり歩きポイントの高い場所だ(ひとり歩きポイントって何)。

その日のひとり歩きプランとしては、

靴屋でウインドウショッピング

→書店で雑誌を流し見しつつ、文具売り場でRHODIAのメモパッドを買う

→通路にあるガチャガチャコーナーを見ながらスーパーへ

→スーパーでサラダを買う

ファーストキッチンで夕食をテイクアウトする

→帰宅!

という流れだった。

 

イヤホンをして好きな曲を聴きながら、店内を闊歩する。加えて、その日はなんだか調子に乗っていた。普段引っ込み思案なくせに、心は出会いを求めていた。

そんな折、ふと、思いついたのだ。

 

「前を見て歩こう、周りの人の様子をよく見てみよう、新しい出会いがあるかも!」

 

雑誌の占い結果か?それかポエマーか?

 

前を見て歩く、なんて親か保育園でさっさと教えられるような事柄だが、ひとり歩き大好き24歳陰キャ喪女子にはそんな当たり前こともできなくなってしまっていた。かわいそう。

そんな思考を経て、その日は周りの様子をよく見ながら歩いていた。靴屋で暇そうな店員さんが、私と一定の距離をとりながら歩いていた。小学生くらいの男の子が、中級文房具のコーナーで4色ボールペンをじっくり吟味していた。通路のベンチで疲れた顔の若者がスマホをいじっていた。周りを見ていてわかったことはそれくらいだった。

人の様子を見ているのは疲れる。

結局そんな薄っぺらいことを感じて、無事書店で雑誌とメモパッドを買った私は、スーパーへ向かった。お腹がすいていた私は、お菓子コーナーで必要以上にお菓子をカゴに入れ、サラダのある惣菜コーナーへ向かった。

 

その時、

 

なんだか見覚えのある顔が、

 

見えて、

 

 

刹那、

 

 

 

これって、求めていた出会い……?

嗚呼、これが運命の人……………………

 

 

 

 

 

 

 

私の勤め先の副社長(苦手)だった。

 

 

グッバイ!君の!運命の!人は!僕じゃない!feat. Official髭男dism)

 

 

カゴにお菓子(マイクポップコーン、せんべいファミリーパック、クリームラスク)をいっぱい詰め込んだ24歳陰キャ喪女子のプライベートなんて見せられない。ていうか副社長多分奥様とfeaturingしてる。そもそも会いたくないんですけれど!

それからは、気怠そうに不規則な移動をする副社長を万引きGメンばりに張り、無事邂逅することなく帰路についたのだった。

 

前を見たって良いことなんかない